今回はウェブアンケートにて総勢10,722名に調査した<東北弁!意味が難しい「東北の方言」ランキング>を発表します。東北地方(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県)の方言から「意味が難しい」と感じる方言をランキング形式で紹介します。東北全体で使われている方言から、東北でも一部地方にのみ通じる方言まで。さっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位ジャンボ(髪の毛)/青森 (582票)
- 2位ガイロガイロ、けもけも(よくかき混ぜるときの擬音)/山形 (475票)
- 3位け(食べて)/東北全般 (439票)
- 4位からぽねやみ(怠け者)/青森 (436票)
- 5位あどはだり(おかわり、アンコール)/青森 (366票)
- 6位ぶじょほ(申し訳ない)/秋田 (364票)
- 7位きゃっぱりした(靴の中に水が入って濡れた)/岩手 (347票)
- 8位あべ(行きましょう、行きなさい、来なさい)/岩手 (337票)
- 9位けやぐ(友達)/青森 (332票)
- 10位かすかだる(生意気を言う)/福島 (301票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<東北弁!意味が難しい「東北の方言」ランキング>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)10,722名/調査日:2023年12月17日
第1位:ジャンボ(髪の毛)/青森(582票)
- 『大きい』という意味にしか思えない
- どのような経緯でそうなったんだろ
- ジャンボ…日本語には思えない~!
スワヒリ語ではありません!1位は「ジャンボ(髪の毛)」/青森!
「じゃんぼかってくる」と聞いたら「宝くじでも買いに行くのかな?」と思いますよね。しかし青森、中でも津軽地方では「ジャンボ刈る」は「散髪をする」こと。方言で「髪の毛」のことを「ジャンボ」と言います。ちなみに明治時代に流行した「散切り頭(※ちょんまげを切り落とした髪型)」をさらに坊主にした「散切り坊主(ザンギリボウズ)」から変化した言葉なので、女性の髪の毛には使わないそうです!
第2位:ガイロガイロ、けもけも(よくかき混ぜるときの擬音)/山形(475票)
- 擬音語や擬態語は難しい
- ユニークな言葉!
- けもけも…かわいい
呪文…ではありません!2位は「ガイロガイロ、けもけも(よくかき混ぜるときの擬音)」/山形!
「ガイロガイロして食べて」や「けもけもして飲んで」と言われたら、どうすればいいか分かりますか?正解は「よくかき混ぜる」。よくかき混ぜるときの擬音を、山形では「ガイロガイロ」や「けもけも」と言います。方言を知らないと呪文のような響きに感じますね。鍋をかき混ぜながら「ガイロガイロ」や「けもけも」と言うとよく混ざるような気がするかも?!
第3位:け(食べて)/東北全般(439票)
- 一字で通じるんだもんなぁ
- どうにも一文字はわかりづらい
- 短かすぎる~
たった1文字で会話ができる!3位は「け(食べて)」/東北全般!
「食べて」を意味する、東北全般で使われている方言「け」。「食べます」と返事をするときは同じく1文字で「く」と言います。1文字同士だけで会話が成り立つなんてすごいですよね。ちなみに青森県の津軽地方だと「け」には「おかゆ」「かゆい」「ください」など、さらにたくさんの意味があります!
第4位:からぽねやみ(怠け者)/青森(436票)
4位は「からぽねやみ(怠け者)」/青森!
- 英語よりむずい
- 呪文みたい
「骨惜しみして仕事をしない人」、つまり「怠け者」を意味する青森の方言「からぽねやみ」。青森の中でも主に津軽地方で使われています。ちなみに南部地方では「怠け者」を意味する方言に「からやぎ」が使われています。響きは面白いですが、言われないよう気をつけたいですね!
第5位:あどはだり(おかわり、アンコール)/青森(366票)
5位は「あどはだり(おかわり、アンコール)」/青森!
- とても興味深くて面白い響き
- まず聞いたことがないし、言いにくい
「おかわり」や「アンコール」を意味する青森の方言「あどはだり」。青森で開催されるライブでは「アンコール」の掛け声に「あどはだり」が使われるなど、老若男女に愛されている方言です。食べ物や飲食店の名前に使われていることも多いので、青森の美味しいものが食べたくなったら「あどはだり」で検索を!
第6位:ぶじょほ(申し訳ない)/秋田(364票)
6位は「ぶじょほ(申し訳ない)」/秋田!
- 初耳では無理
- 全く意味の想像がつかない
「申し訳ない」を意味する秋田の方言「ぶじょほ」。「ぶじょほだんし」と言うことも。手際が悪く、行き届いた態度でないことを意味する言葉「不調法」が変化したものです。秋田の方に何かをお願いするときには「ぶじょほだども…」と切り出せば、お願いが聞いてもらいやすくなるかも?!
第7位:きゃっぱりした(靴の中に水が入って濡れた)/岩手(347票)
7位は「きゃっぱりした(靴の中に水が入って濡れた)」/岩手!
- あまりないシチュエーション!
「靴の中に水が入って濡れた」状態を表す岩手の方言「きゃっぱりした」。「きゃっぱした」と言うことも。水たまりに気づかず靴を濡らしてしまったときなどに使います。かなりシーンが限定される方言で、言葉の響きもユニークですね!
第8位:あべ(行きましょう、行きなさい、来なさい)/岩手(337票)
8位は「あべ(行きましょう、行きなさい、来なさい)」/岩手!
- 単語が短いのに、全然意味がわからない
- 人の名前のよう
「行きましょう」、「行きなさい」、「来なさい」といった意味で使われる「あべ」。岩手県や青森県、山形県などで使われています。「おいでおいで!」は「あべあべ!」と言うので、名字が「あべ」のみなさんは呼ばれているのかと思ってしまいそうです!
第9位:けやぐ(友達)/青森(332票)
9位は「けやぐ(友達)」/青森!
- 『けやぐ』と『友達』の発音は全然違う
「けやぐ」は青森の方言で「友達」という意味です。「契約」が変化して「けやぐ」という言葉になりました。昔は農作業や土木作業をする際は必ず「契約」をしてから作業にあたったそうです。大切な仕事を一緒に行えるほど信頼できる相手、そこから「けやぐ」が「友達」という意味で使われるようになりました!
第10位:かすかだる(生意気を言う)/福島(301票)
10位は「かすかだる(生意気を言う)」/福島!
「生意気を言う」や「訳のわからないことを言う」といった意味の福島方言「かすかだる」。地域によっては「嘘を言う」や「格好つけている」といった意味で使われています。もし福島の人に「かすかだってんなよ」と言われたら、相手を怒らせてしまったと思って間違いありません!
東北弁!意味が難しい「東北の方言」ランキングベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)10,722名が選んだ<東北弁!意味が難しい「東北の方言」ランキング>でした。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)10,722名
調査日:2023年12月17日